てぃーだブログ › ファミリークリニック小禄 公式ブログ › 講演会メモ より おたふく風邪にかかり両側難聴( ムンプス難聴 )20171207


2017年12月3日 日本ワクチン学会
ムンプス難聴緊急報告 より守本倫子先生

片耳だけの難聴でも、かなり日常生活には困難生じること
両側性の難聴も案外多いこと
このような調査には、多くの困難さ(医療機関からの苦情)があることなど参考になりました
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2015-16に行われた日本耳鼻科学会によるムンプス難聴の合同調査

おたふく風邪(ムンプス)による難聴は、両側に高度難聴きたすことがある

→ 小児科開業医でも知らない、、、ことがある、

ワクチン接種が一番の予防だが、ワクチン接種後の無菌性髄膜炎の不安があり、、、接種しない先生もいる

→ 評判悪くなることを恐れて、、、

ムンプスワクチンの接種率は30-40%程度

調査によるムンプス難聴は7000人中7人 → 1,000人に一人

ムンプス難聴のピークは、乳幼児4-5才と 子育て世代30-35才にあった

難聴以外の症状として、めまい、耳鳴り、頭痛、2-3歳だと食欲不振や嘔吐(耳鳴りとは訴えきれない)

一側性287人、両側16人

ほぼ治療しても改善例はないのだが、治療はすすめる→悪化する可能性あるため

人工内耳は大型の補聴器、生活の質をたかめる

不顕性感染もあるため、難聴の実際の症例はもっと多いと考えられる

メデイア;片耳だけ聞こえる方良いんじゃないのか?→ 明瞭度低下、方向感の欠如、集団での会話がしにくい、どこから聞かれてるかわからず、 無視してる!と思われる、車の運転~バイクが後方から、、、左右どちらかわからない

片耳難聴は障害手帳もらえない、親も自責の念、、、、

今でも、自然にかかったほうが良いという保護者もいた、任意接種は受けなくても良い、15歳以上で接種すれば良いなどもあった

接種に反対する医師:
30%不顕性だから、、、、と勘違いしている医師、
1000人に1人だから999人はかからないよねという医師も現実にはいる

なぜ、難聴になるのかはまだ解明途中
 側頭骨~、血行性、難聴になる・ならないの違い、、、、まだまだ不明点多い



Posted by tochan at 12:35