ファミリークリニック小禄　公式ブログ

４月２０日時点　麻しん患者さんの年齢分布とワクチン接種歴（沖縄県のHPより）


1例はワクチン接種後のワクチン株によるものと判明　66例-1例＝65例が確定件数に変更となってます

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
1歳でMRワクチンを定期接種したあと、

5歳までどうするか？　

接種したほうが良いのか？と外来で質問されます


沖縄県の感染症流行予測調査より（H29年度）版

麻疹の抗体価（PA）は、修飾麻疹を含めた発症予防レベルを考えるとPA価128倍以上が望まれる
平成29年度は0-1才の年齢を除く他の年齢群で抗体価の陽性率が高い傾向にあり、
特に2-3才、4-9才の年齢群ではPA価128倍以上の陽性率が高い結果となった

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
この資料を見ると、

0-1才、（ほぼ母体からと思われる）麻疹PA抗体価128倍以上は44.4％

2-3才での麻疹PA抗体価、128倍以上は94.7％（1歳からのMRワクチン1回目）

4-9才での麻疹PA抗体価、128倍以上は89.2％　64倍以上は94.6％（5歳～就学前のMRワクチン2回目、沖縄は2回目のMRワクチン接種率が低いことが以前から問題だった）



今の沖縄の場合、1歳～5歳で感染者はグラフからみると未接種3名　、接種済1名

1歳すぎ5歳未満児、、、MRワクチン自費で接種するかどうかの参考資料になります

クリニックでは、この資料と今の流行状況（家族内、職場内二次三次感染が主）を考えてみて次のようにしています


1歳以上5歳未満　、1回目のMRワクチン済み、2回目が未だの場合

１）家族、学校、周辺に麻疹の患者さんが発生→　自費でも接種する（1ヶ月あけて接種OK)

２）何らかの基礎疾患、喘息、腎臓、心臓疾患、、、がある場合には体調を考慮して接種を検討する

　　肺炎、喘息発作、中耳炎を繰り返した、入院歴がある、腎疾患、心疾患、免疫疾患などの持病がある場合

３）定期接種を受けていない兄弟、両親の接種歴を確認　→　兄弟・家族の定期接種漏れを無くして小さい子守る

１）２）３）のように勧めています