妊婦さんが接種して、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染から守るワクチンが今年から接種できるようになりました
赤ちゃんがRSウイルスから守られることで、めぐりめぐって祖父母のRS感染を防ぐことになります
RSウイルス感染は、生後6か月未満で感染すると急性の細気管支炎、肺炎、中耳炎を合併し入院することがよくあります
治療法は特効薬がなく、酸素や点滴、吸入吸引などの対症療法しかありませんでした
2歳までのほぼ100%の子供がかかる病気で、成人~高齢者もかかることがあります
いったん感染すると7~12日ほど症状が持続、中耳炎や細気管支炎、肺炎を合併することもあります
特効薬がないのですが、今年から妊婦さんにRSウイルスワクチンを接種してうまれてくる赤ちゃんの感染を予防できるようになりました
商品名 アブリスボ
発症予防効果は50% 重症化予防は80%~
妊娠24-36週の妊婦さんに接種します
(推奨は28-36週)
2週間ほどで妊婦さんの抗体上昇がみられます
接種は1回3万(税別)
クリニックでの接種、予約については受付まで電話にてお問い合わせください
費用は高いのですが、出産後に仕事に復帰する予定のある妊婦さんにはお勧めです
保育園入園後、毎年RSウイル感染は流行するので、罹患後10日は最低休園する必要があり
ほぼ毎日吸入吸引に通わなければなりません
生後6か月未満の場合、かなり高率で入院することになります
また、祖父母に預けることもリスクになります→高齢者もRSに罹患することが多い
費用VS効果はかなり高いワクチンです
小児科側からすると、RS陽性の赤ちゃんが入院しなくて済む!というのは画期的なワクチンとなります