てぃーだブログ › ファミリークリニック小禄 公式ブログ › 感染症 › 新しい予防接種 › 海外渡航用のA型肝炎ワクチン不足 13.07.24


*8月は旧盆、出張、休暇等のため休診日が多くなっています。HPやブログ上部のカレンダーを参照ください*

日本以外の海外では、A型肝炎予防のためのワクチンが定期接種になっている国が多数あります

ところが現在の日本では、生産されている本数が少ないため、

一部の病院でしか接種することができません。

→昔から接種実績のある病院にしかワクチンが入手出来ません

そのため海外より「個人輸入」して接種することになるのです。

この「個人輸入」したワクチンには、輸入元のメーカーの保証しかつかないのが難点です

→日本で認められていないワクチンのため、保証額は半分程度、

しかし、最近は日本から海外へ渡航する人数が増えているため

ワクチンの「個人輸入」を行う施設も増えています

クリニックで行なっているA型肝炎ワクチンは「ハブリックス、HAVRIX」といって個人輸入しているワクチンです。

1回接種で1年間、6ヶ月から1年後に追加すれば15ー20年間有効とされています

一般にアジアへ旅行するならば、接種しておいたほうが良いでしょう

参考 FORTH 厚生労働省のHP


よく学会でも引き合いに出されるのが、ネパール人医師の論文

ネパールの病院に入院することが多いのは日本人で、ほとんどA型肝炎ワクチンを接種していない
欧米系の観光客は9割~接種すみなのに、、、
ネパールに来るならA型肝炎ワクチン、腸チフスワクチンを接種してきてください!


沖縄からも、アジアへ渡航する方々が増えています。

複数回渡航予定があったり、中長期の滞在予定があるならば、

A型肝炎ワクチンはお勧めの予防接種の一つです

予定に余裕があるならば、国産のA型肝炎ワクチンがいいのですが、

日程に余裕がなければ、「個人輸入」のA型肝炎ワクチンも選択肢の一つです










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